携帯盗まれた

いやもう、ほんとシャレなんねっすよ。ほんと。マジで。
さんざん電話かけまくったら、フツーに出やがんの。素で。たぶん40くらいの親父。つーかまいった。いやまあ、喫茶店に置き忘れた俺が悪いですよ。ね。そりゃね。ええ、俺が悪いですよ。しかしだからといって、見ず知らず40男(たぶん)に携帯もって帰られちゃうとは思いませんでしたよ!!!


しかも「今、鎌倉にいる」とか言いやがるし。


「じゃあ、俺が鎌倉まで取りに行く。とにかく返せ。」


と激しく恫喝したり、感情に訴えかけてみても暖簾に腕押しだし。


もういいですよ。あきらめましたよ。すっぱり電波止めましたよ。一回つながった後、電源切りやがったし。
ええ、いいんですよ。電波はね、すぐ止められますから。
一応セキリティーかかってますから。他人様に迷惑が及ぶことも、まあないでしょう。



でもなおっさん。
その携帯はな、いままで27年近く、他人様の連絡先を覚える努力すらしてこなかった俺が、初めて自発的に、これからは他人様とのつながりを(多少なりとも)大事にしていきたいと、思い直しつつある傾向が見え隠れした、そんな微妙なニュアンスが秘められた大事な携帯電話なんスわ。


つーか、親友のジョニーが、電話番号の登録方法がわからない俺に代わって、いろんな人の電話番号を登録してくれたり。


10年来のつきあいがあるXVIの電話番号を、このまえひさかたぶりに確認しなおし、改めて登録しなおしたり。


落ち込んだHarryさんへ、激励メールを送ってくれた有難い数人の人々への感謝の気持ちとかが、詰まっててみたり。


俺に詳しい人々や、とくに元カノ関係などはよくご存知なんだけれども、もともと俺は、自分でもどうかしてると思うくらい、物事にこだわらない質なんスよ。特に物質への執着ってもんがやべえくらい薄いんです。


それがねぇ。
今回は、悲しいんだよねぇ。



わ。俺ものすごい素でしゃべってる。やべえ。
まあ、それくらいショックでかまろだったンすよ。
ええ、今回だけは応えましたね。



でも心には愛を。